レノボニュースルーム
2022年6月14日、香港 - Lenovo Group Limited(以下「レノボ」)(HKSE:992)(ADR:LNVGY)とPCCW Limited(以下「PCCW」)(HKSE:0008)は、共同でアジア太平洋地域におけるテクノロジーソリューション事業を提供するジョイントベンチャー「PCCW Lenovo Technology Solutions Limited」(以下「PLTS」)を創設する戦略提携の最終契約を締結したことを本日発表しました。このパートナーシップにより、レノボとPCCWは相互の総合力を活用して、両社の社員、顧客、株主にとって魅力的な価値を創造していく予定です。
それぞれの強みを生かす戦略的パートナーシップ
Lenovoは、デバイス、インフラストラクチャ、ソリューションおよびサービスにわたるグローバルな技術力のあるパワーハウスとして、そのイノベーション、グローバルな存在感、企業顧客との深い関係、強力なGo to marketおよびデリバリー能力をこのパートナーシップにもたらし、アジア太平洋地域の市場においてPLTSの成長と競争力強化を支援することになります。
20年以上の実績を持つPCCW Solutionsは、アジア太平洋地域をリードするITサービスプロバイダーであり、香港のシステムインテグレーションとアプリケーション開発におけるリーダーとして位置づけられています。市場をリードするブランドに加えて、PCCW Solutionsは、システムインテグレーションとアプリケーション開発における強力な能力、オペレーション上の専門知識、および高度なスキルを持つ人材をPLTSにもたらすことになります。
シナジー効果を発揮する大きな機会
「このパートナーシップは、デバイスとインフラの会社から、ITソリューションとサービスのグローバルリーダーへの変貌を強化するものです。当社のソリューションとサービス事業は、引き続き当社の成長意欲の基盤であり、PCCWとの戦略的パートナーシップは、アジア太平洋地域の顧客のために革新的なソリューションを市場に投入する機会を加速させます」とレノボのExecutive Vice President兼レノボ・サービス&ソリューション・グループPresidentのKen Wongは述べています。「主要産業における強み、実証済みのソリューション、強力な人材を持つPCCWは、当社のITサービスのリーダーシップをさらに飛躍させるのに最適なパートナーです。」
「この戦略的パートナーシップは、アジアにおける主要なITサービスプロバイダーとしての当社の発展における重要なマイルストーンとなります」と、PCCW Solutionsのマネージングディレクター、Jerry Liは述べています。「この地域での継続的な技術の発展を考えると、我々は適切な時期に適切な位置にいることになります。このパートナーシップは、当社のチームがスキルを向上させる機会をさらに増やすことを意味します。PCCWとレノボの強固な基盤の上に、より幅広いデジタルソリューションを顧客に提供し、この地域のスマートシティ開発にさらに貢献できることを楽しみにしています。」
Lenovoと PCCWの戦略的パートナーシップの構造
戦略的パートナーシップは、現金5億1360万USドルとLenovo株式1億USドルからなる合計6億1360万USドルの対価で実施され、完了時に86,424,677株のLenovo株式のPCCWへの割り当てと発行が行われます。この株式は、2022年6月14日の取引終値に基づき、19.2%のプレミアムに相当する1株当たり9.025香港ドルで発行される予定です。 この取引が完了すると、レノボはPLTSの80%の株式を直接取得し、PCCWのITソリューション事業の持株会社であるPCCW Network Servicesの20%の株式を通じて、実質的に84%の株主となる予定です。PLTSは、主にアジア太平洋地域における活動の拡大に注力していきます。株式の対価の特徴と、その結果得られるレノボのPCCWの株式保有は、戦略的パートナーシップに対する両社の長期的なコミットメントと信頼を反映したものです。
株式会社エンビプロ・ホールディングス ―― サーキュラーエコノミー事業を手掛ける企業の戦略とは
中作:まず、携帯電話やパソコン、コピー機やプラスチック、リチウムイオン電池などの廃棄物を物理的に破砕・選別を行います。そこから、鉄や銅、アルミ、ステンレス、金銀滓、プラスチック等に選別し、再生原料を製造します。更に、選別の高度化による異物の除去やプラスチックであればコンパウンド等を通してより品質の高い再生原材料を製造しメーカーに使用してもらえるグリーンマテリアルとして世の中に戻していくのです。現在、リチウムイオン電池のリサイクルにおいては、化学的な処理による技術の高度化にも挑戦しています。このようなリマニュファクチャリング技術の高度化でサーキュラーエコノミーモデルの実現を目指しています。
坂本:再生原材料が流通すると、何か物を作るときに新しい素材を買う必要がなくなり、とてもエコですね。
株式会社エンビプロ・ホールディングスの再生可能エネルギーの使用状況
坂本:エンビプロ・ホールディングス様は、2018年に事業運営を100%再生可能エネルギー(以下、再エネ)で行う「RE100」を宣言されていますが、この宣言について詳しく教えていただけますか。
中作:RE100とは、「Renewable 投資におけるテクニカル分析で必須 投資におけるテクニカル分析で必須 Electricity 100%」の略語で、事業全体で使う電力を全て再生可能エネルギーで賄う、ということです。2018年に宣言し、現在では、グループ全体の電力の95%をすでに再エネ化しています。
▽エンビプロ・ホールディングスの電力消費量/再エネ比率の実績と目標
坂本:再エネはコストがかかるので、導入をためらう企業が少なくありません。エンビプロ・ホールディングス様でも、コストは増加したのでしょうか。
中作:コストにあまり影響はありませんでした。地道に太陽光を屋根に設置するなど、複数の手法を組み合わせて取り組み、その時々で最適なものを選択する事で導入コストを抑える努力を致しました。
坂本:エンビプロ・ホールディングス様が、なぜ95%もの再エネ導入を達成できたのか、理由をお教えください。
中作:経営トップの意思が明確であることが、最も大きな要因です。また、グループ会社同士の連携が密で、各グループ会社社長とコンセンサスを取りやすいのも大きな要因です。
坂本:使用電力の95%が再エネというのは、日本企業の中でも先駆的だと思います。現状の調達割合はどうなっていますか。
中作:基本的には、電力の切替によるグリーン電力の調達が主な取組ですが、工場の屋根うえの自家消費型太陽光発電にも取り組んでいます。各施設での自家消費の比率は10%に達していませんが、新設の工場には、常に太陽光発電を設置する方針で取り組んでいます。
▽太陽光パネルが設置された静岡県富士宮市の工場屋根
坂本:今後、自家消費の割合は増やしていく予定でしょうか。
中作:地道に進めていく予定です。あえて、大きな投資をする考えはありません。現状を踏まえ、ケースバイケースで判断しています。「再エネ比率を、直近で無理して100%にする」という方針ではありません。
株式会社エンビプロ・ホールディングスのDX化について
坂本:DX化の状況はいかがでしょうか。
中作:リサイクル業界は、非常に遅れていると思います。エンビプロ・ホールディングスでは、生産プロセスを自動化していますが、生産データはエクセルで入力しているだけで、分析することはなく、センサーも設置していませんでした。
▽質問に答える中作氏
株式会社エンビプロ・ホールディングスの「見える化」への取り組み
坂本:脱炭素を進めてくために、消費するエネルギーやCO2排出量の「見える化」は必須だと思います。エンビプロ・ホールディングス様では「見える化」にどのように取り組んでいますか。
中作:エンビプロ・ホールディングスでは、CO2排出量の「見える化」システムの開発を進めています。再生原材料が使われている比率や循環率の可視化も、進めていく必要があるでしょう。
坂本:CO2排出量は、どれくらい正確に把握できているのでしょうか。
中作:エンビプログループは海外子会社を含めて14社あります。グループ全体のCO2排出量について、スコープ1~3を把握して、情報を開示しています。
株式会社エンビプロ・ホールディングスが取り組む地域循環の資源モデル
坂本:アクシスは地方である鳥取県に本社を置きながら、顧客の9割が首都圏を中心とした企業です。これまでの経験をいかし、地域の日々の生活を支えるプラットフォーム「バード」をスタートしています。その先で目指しているのが、地域循環型経済の創出なのですが、エンビプロ・ホールディングス様が行っている、地域循環の取り組みがあればご紹介ください。
中作:エンビプロ・ホールディングスのグループ会社には、長野県松本市を中心に事業を展開する「株式会社しんえこ」というリサイクル会社があります。
▽「しんえこプラザあづみ野」の外観
坂本:アクシスでも、スタジアムのネーミングライツやユニフォームのスポンサーなど、J3の「ガイナーレ鳥取」をサポートしています。いつか対戦する日が来るかもしれませんね。
▽アクシス・坂本氏
中作:自動車が運転できない人や、高齢者の方は「もったいないBOX」まで持ち込むことができないので、引き取りに来て欲しいとの要望がありました。そこで、不用品の回収や撤去を行う「かたづけ隊」のサービスも同時にご提供するようになっています。
株式会社エンビプロ・ホールディングスの目標と課題
坂本:今後、世界はますます「脱炭素化」に突き進むと思われます。どのような社会になり、その中でエンビプロ・ホールディングス様は、どのような企業になっていたいとお考えでしょうか。また、そこを目指す上での課題も教えてください。
中作:2030年から2050年の間で、脱炭素は劇的に進んでいくでしょう。脱炭素はインフラというか、ビジネス上の前提条件になると思います。そういう社会において、より品質の高い再生原材料を世の中に提供することが重要になってくるだろうと考えています。資源循環(サーキュラーエコノミー)の事例を多く実現していくことが、中長期の目標となります。
株式会社エンビプロ・ホールディングスの戦略と魅力とは
坂本:エンビプロ・ホールディングス様のESGへの取り組みを社会に認知してもらうために、どのようなことをしているのか、その戦略を教えてください。
中作:当社は、まだまだ、認知度は高くありませんが、機関投資家等からのアンケートやIRインタビューの依頼は増えています。広告費を使ってまで、「ESGに力を入れている会社だ」と宣伝しているわけではありませんが、地道にESGの取組を実行した結果、少しずつ自社の存在が市場から認知され始めているのではないかと感じています。
▽エンビプロ グループのサーキュラーエコノミーモデル
坂本:ESGは注目度が上がっていて、投資分野においても過熱しています。ESG投資の観点で、エンビプロ・ホールディングス様に期待している投資家は多いと思います。投資家が、エンビプロ・ホールディングス様を応援している魅力は、どこにあるとお考えでしょうか。
中作:脱炭素を推進する上で、グリーンウォッシュではなく「本業として事業化ができているかどうか」が、問われていると思っています。エンビプロ・ホールディングスは、廃棄物からグリーンマテリアルを提供するメーカーになることを目標に事業を展開しています。そこに魅力を感じていただけるのではないかと思っています。
FXで資金を増やすために必要な4つのこと〜テクニカル分析とファンダメンタル分析、そしてロット管理と〇〇〜
【FX初心者の第一歩!】ライントレードとは〜水平ラインとトレンドラインを引いてみよう〜 投資におけるテクニカル分析で必須 こんにちは、たこまろです。 さて、今回はFXトレードをしていく上でもっとも基礎的な1つである ライントレード についてお.
ライントレードやチャートパターン、
ローソク足によるプライスアクションなどから
市場の動きを読み取り、トレードをしていきます。
また、インジケーターを活用する方法もテクニカル分析ですね。
それに対しオシレーター系は通貨ペアの
買われすぎや売られすぎなどを示してくれるもので、
売買タイミングの指標にできるものですね。
ファンダメンタルズ分析
大原則として、モノが買われたり売られたりするのは
需給によって成り立ちます。
それは通貨も例外ではないため、
人気がない通貨は売られるし、
ニーズが高い通貨は買われます。
深掘りしようとすると学習しなければならないことが膨大ですし、
刻一刻と変わる経済情報を把握し続け、そこから先のシナリオを立てていくのは
非常に高度なスキルだからです。
- 今の世の中で何が起きているのか
- どんな国や通貨は人気なのか
- その理由は何か
- 今の相場はリスクオンなのか、それともリスクオフなのか
併せて、経済指標と呼ばれる各国が定期的に発表するような
結果や指数を把握していくことも大事です。
ロット管理
しかーし、その2つ以上に大事だとも言えるのが
ロット管理 です。
どんなにテクニカル分析が優れていても、
ファンダメンタルズ分析でどんなアナリストよりも優秀なシナリオを立てていたとしても、
ロット管理がう○こなら継続して相場で勝ち続けることなんて無理です。
- 証拠金に対してどの程度のロットで取引していくのか
- 逆行したらすぐ損切りするのか、それともナンピンするのか
- エントリーポイントで複数ポジションを保有するのか
- 利確や損切りは分割するのか、1撃決済するのか
極端なことを言えば、
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析が赤ちゃんレベルだったとしても、
ロット管理がめっちゃ上手なら勝ち続けることもできます。
最後に大事なのがメンタルです。
結果に対して一喜一憂したり、
シナリオとは違う動きをした時に損切りができなかったりすると
結果的に相場から退場しちゃうでしょう。
感情に振り回されず、
自分のトレードを淡々と実行する・・・
FXチャート分析ツールの決定版!TradingView(トレーディングビュー)とは こんにちは、たこまろです。 今回はチャート分析ツールの決定版!「TradingView(トレーディングビュー)」について紹介し.
FXにおける認知的不協和とは?自分を正当化してしまう問題を改善する方法についてわかりやすく解説してみた
FX心理学
認知的不協和とは
FXの認知的不協和のケース
損切り位置の変更してしまう
ポジポジ病
FXのポジポジ病とは、暇があればトレードしたくてたまらず チャートを開けばポジションを持ってしまうFXの病気の一種です。 投資におけるテクニカル分析で必須 ポジポジ病になると優位性ないポジションでもエントリーするため負けてしまうリスクが高くなります。 今回は、FXのかかると怖いポジポジ病の直し方や克服の対策の仕方についてわかりやすく解説してみました。
エントリーからの逆行
FXの認知的不協和の対策
FX-EA System Projectでは、
もしFX-EA System Projectに興味があれば
FXで負けるのが怖くなりトレードでエントリーできない病気タジタジ病についてわかりやすく解説してみた
タジタジ病とは、ポジポジ病のようにどんな時でもポジションを持ちたがるのとは真逆のFXの病気で、 慎重になりすぎて、ポジションを取るのが怖くてエントリーしない状況を言います。 自分のエントリーに自信が無くなったり、損をするのが怖くなるとなりやすいです。 今回はFXで負けるのが怖くなりトレードでエントリーできない病気タジタジ病についてわかりやすく解説してみました。
FXのプロスペクト理論とは?損失回避の克服や脱却方法について徹底解説してみた
プロスペクト理論とは2002年ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学における理論です。 プロスペクト理論は利益を得ることよりも、損失を回避することを優先し、 利益に関してはすぐに確定させて、損失に関しては先送りにするという人間の心理になります。 FXのトレードでプロスペクト理論にハマってしまうと思うように結果が出ません。 今回は、FXのプロスペクト理論とは?損失回避の克服や脱却方法について徹底解説してみました。
FXのエントリー恐怖症を克服するための具体的な対処方法についてまとめてみた
FXでお金が動くと恐怖を感じる FXは画面上でお金が動きますので特に初心者の方は恐怖心を抱きやすいです。 私もFXでは恐怖心は少なくともあります。 ですがしっかりとコントロールしているので恐怖心に屈しないです。 今回はF.
FXのかかると怖いポジポジ病の直し方や克服の対策の仕方についてわかりやすく解説してみた
FXのポジポジ病とは、暇があればトレードしたくてたまらず チャートを開けばポジションを持ってしまうFXの病気の一種です。 ポジポジ病になると優位性ないポジションでもエントリーするため負けてしまうリスクが高くなります。 今回は、FXのかかると怖いポジポジ病の直し方や克服の対策の仕方についてわかりやすく解説してみました。
FXの大衆心理とは?相場の読み方や勉強するための本など徹底解説してみた
FXにおいて大衆心理は非常に重要です。 相場は多くのトレーダーが思った方向に相場が動くので大衆心理を理解すれば、 必然的に勝率も上がりますし、トレンドに乗っかることができるので利益も伸ばすことができます。 つまり、FXで安定して多くの利益を稼ぐのであれば大衆心理が重要になります。 今回はFXの大衆心理とは?相場の読み方や勉強するための本など徹底解説してみました。
株式会社エンビプロ・ホールディングス ―― サーキュラーエコノミー事業を手掛ける企業の戦略とは
中作:まず、携帯電話やパソコン、コピー機やプラスチック、リチウムイオン電池などの廃棄物を物理的に破砕・選別を行います。そこから、鉄や銅、アルミ、ステンレス、金銀滓、プラスチック等に選別し、再生原料を製造します。更に、選別の高度化による異物の除去やプラスチックであればコンパウンド等を通してより品質の高い再生原材料を製造しメーカーに使用してもらえるグリーンマテリアルとして世の中に戻していくのです。現在、リチウムイオン電池のリサイクルにおいては、化学的な処理による技術の高度化にも挑戦しています。このようなリマニュファクチャリング技術の高度化でサーキュラーエコノミーモデルの実現を目指しています。
坂本:再生原材料が流通すると、何か物を作るときに新しい素材を買う必要がなくなり、とてもエコですね。
株式会社エンビプロ・ホールディングスの再生可能エネルギーの使用状況
坂本:エンビプロ・ホールディングス様は、2018年に事業運営を100%再生可能エネルギー(以下、再エネ)で行う「RE100」を宣言されていますが、この宣言について詳しく教えていただけますか。
中作:RE100とは、「Renewable Electricity 100%」の略語で、事業全体で使う電力を全て再生可能エネルギーで賄う、ということです。2018年に宣言し、現在では、グループ全体の電力の95%をすでに再エネ化しています。
▽エンビプロ・ホールディングスの電力消費量/再エネ比率の実績と目標
坂本:再エネはコストがかかるので、導入をためらう企業が少なくありません。エンビプロ・ホールディングス様でも、コストは増加したのでしょうか。
中作:コストにあまり影響はありませんでした。地道に太陽光を屋根に設置するなど、複数の手法を組み合わせて取り組み、その時々で最適なものを選択する事で導入コストを抑える努力を致しました。
坂本:エンビプロ・ホールディングス様が、なぜ95%もの再エネ導入を達成できたのか、理由をお教えください。
中作:経営トップの意思が明確であることが、最も大きな要因です。また、グループ会社同士の連携が密で、各グループ会社社長とコンセンサスを取りやすいのも大きな要因です。
坂本:使用電力の95%が再エネというのは、日本企業の中でも先駆的だと思います。現状の調達割合はどうなっていますか。
中作:基本的には、電力の切替によるグリーン電力の調達が主な取組ですが、工場の屋根うえの自家消費型太陽光発電にも取り組んでいます。各施設での自家消費の比率は10%に達していませんが、新設の工場には、常に太陽光発電を設置する方針で取り組んでいます。
▽太陽光パネルが設置された静岡県富士宮市の工場屋根
坂本:今後、自家消費の割合は増やしていく予定でしょうか。
中作:地道に進めていく予定です。あえて、大きな投資をする考えはありません。現状を踏まえ、ケースバイケースで判断しています。「再エネ比率を、直近で無理して100%にする」という方針ではありません。
株式会社エンビプロ・ホールディングスのDX化について
坂本:DX化の状況はいかがでしょうか。
中作:リサイクル業界は、非常に遅れていると思います。エンビプロ・ホールディングスでは、生産プロセスを自動化していますが、生産データはエクセルで入力しているだけで、分析することはなく、センサーも設置していませんでした。
▽質問に答える中作氏
株式会社エンビプロ・ホールディングスの「見える化」への取り組み
坂本:脱炭素を進めてくために、消費するエネルギーやCO2排出量の「見える化」は必須だと思います。エンビプロ・ホールディングス様では「見える化」にどのように取り組んでいますか。
中作:エンビプロ・ホールディングスでは、CO2排出量の「見える化」システムの開発を進めています。再生原材料が使われている比率や循環率の可視化も、進めていく必要があるでしょう。
坂本:CO2排出量は、どれくらい正確に把握できているのでしょうか。
中作:エンビプログループは海外子会社を含めて14社あります。グループ全体のCO2排出量について、スコープ1~3を把握して、情報を開示しています。
株式会社エンビプロ・ホールディングスが取り組む地域循環の資源モデル
坂本:アクシスは地方である鳥取県に本社を置きながら、顧客の9割が首都圏を中心とした企業です。これまでの経験をいかし、地域の日々の生活を支えるプラットフォーム「バード」をスタートしています。その先で目指しているのが、地域循環型経済の創出なのですが、エンビプロ・ホールディングス様が行っている、地域循環の取り組みがあればご紹介ください。
中作:エンビプロ・ホールディングスのグループ会社には、長野県松本市を中心に事業を展開する「株式会社しんえこ」というリサイクル会社があります。
▽「しんえこプラザあづみ野」の外観
坂本:アクシスでも、スタジアムのネーミングライツやユニフォームのスポンサーなど、J3の「ガイナーレ鳥取」をサポートしています。いつか対戦する日が来るかもしれませんね。
▽アクシス・坂本氏
中作:自動車が運転できない人や、高齢者の方は「もったいないBOX」まで持ち込むことができないので、引き取りに来て欲しいとの要望がありました。そこで、不用品の回収や撤去を行う「かたづけ隊」のサービスも同時にご提供するようになっています。
株式会社エンビプロ・ホールディングスの目標と課題
坂本:今後、世界はますます「脱炭素化」に突き進むと思われます。どのような社会になり、その中でエンビプロ・ホールディングス様は、どのような企業になっていたいとお考えでしょうか。また、そこを目指す上での課題も教えてください。
中作:2030年から2050年の間で、脱炭素は劇的に進んでいくでしょう。脱炭素はインフラというか、ビジネス上の前提条件になると思います。そういう社会において、より品質の高い再生原材料を世の中に提供することが重要になってくるだろうと考えています。資源循環(サーキュラーエコノミー)の事例を多く実現していくことが、中長期の目標となります。
株式会社エンビプロ・ホールディングスの戦略と魅力とは
坂本:エンビプロ・ホールディングス様のESGへの取り組みを社会に認知してもらうために、どのようなことをしているのか、その戦略を教えてください。
中作:当社は、まだまだ、認知度は高くありませんが、機関投資家等からのアンケートやIRインタビューの依頼は増えています。広告費を使ってまで、「ESGに力を入れている会社だ」と宣伝しているわけではありませんが、地道にESGの取組を実行した結果、少しずつ自社の存在が市場から認知され始めているのではないかと感じています。
▽エンビプロ グループのサーキュラーエコノミーモデル
坂本:ESGは注目度が上がっていて、投資分野においても過熱しています。ESG投資の観点で、エンビプロ・ホールディングス様に期待している投資家は多いと思います。投資家が、エンビプロ・ホールディングス様を応援している魅力は、どこにあるとお考えでしょうか。
中作:脱炭素を推進する上で、グリーンウォッシュではなく「本業として事業化ができているかどうか」が、問われていると思っています。エンビプロ・ホールディングスは、廃棄物からグリーンマテリアルを提供するメーカーになることを目標に事業を展開しています。そこに魅力を感じていただけるのではないかと思っています。
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